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矢那川ダムは、県の「かずさアカデミアパーク」(木更津市所在)の開発に伴い、木更津市を流れる矢那川の流水を管理するために築かれました。ダムの建設に当たり、痩せ尾根に立地する、二重山と久野の2遺跡が発掘調査されました。
二重山遺跡は、平成2年度と5年度に調査が行われ、奈良時代の製鉄遺跡が見つかっています。ここは、鉄を作る工場のような場所で、砂鉄から鉄を作る製錬炉せいれんろや、できた鉄を板状にする鍛冶炉かじろのほか、工場で使う燃料用の炭を焼く炭焼き窯がまなども見つかっています。
当時、矢那川流域は、原料の砂鉄や燃料となる原木を豊富に産出したため、二重山遺跡のような製鉄所が集中する"工場地帯"であったことがうかがえます。
一方、久野遺跡の調査は平成6年度と7年度に行われ、奈良時代から平安時代(8世紀後半〜10世紀前半)の基壇きだん(建物の基礎)や掘立柱建物跡ほったてばしらたてものあとなどが見つかりました。また、墨書ぼくしょ土器(「赤穂寺」・「佛(仏)」・「大般若」など)や瓦がたくさん出土したことから、遺跡はお寺の跡と考えられています。
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| 調査中の二重山遺跡(平成5年) |
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| 久野遺跡から出土した墨書土器
(「寺」「赤穂寺」などの文字が書かれています。) | |