なぞの多い石器 −台形様だいけいよう石器−
台形様石器は、今から約3万〜2万5千年前にかけての旧石器時代に、日本中で作られた大きさ3〜5pほどの小型の石器です。主に台形をしているのでこう呼ばれるようになりましたが、実際の形はさまざまです。 まず市原市草刈六之台くさかりろくのだい遺跡出土の資料を紹介します(写真上2点)。 神津こうづ島から持ち込まれた黒曜石こくようせきを材料にして、逆三角形に作られています。上辺は鋭い刃で、それ以外の部位は表裏を薄く削そぐように、丹念に仕上げられています。 写真下3点は、千葉市鎌取かまとり遺跡出土の資料です。安山岩あんざんがんを用い、鋭い辺を上辺にして、不要な部分を断ち切るような加工によって、長方形に作られています。 このように、台形様石器には様々な形があり、木の柄えを着けて、突く・切る・削るなどの道具として使われたと思われますが、まだなぞの多い石器です。
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