
整理作業の概要



01
水洗
現場で出てきた昔の人が使った道具のことを遺物といいます。整理作業は遺物の水洗いからスタートします。

02
注記
遺物には遺跡、遺構、出土地点などをコード化した番号がつけられています。この番号を遺物に書き込む作業を注記といいます。



03
分類・選別・接合
ほとんどの遺物はバラバラに壊れた状態で出土します。これらをつなぎ合わせて復元していく作業を接合といいます。足りない部分は樹脂や石こうで補います。

04
実測
遺物の図面をとります。遺物の据え方や計りとる部位、遺物に残された加工痕の表現方法などには決まりがいろいろあり、それらに従って図面を作成していきます。



05
トレース
チェックされた現場図面や遺物実測図から、報告書を印刷するための版下を作成する作業を行っています。図面を適当な縮尺にコピーし、トレースを行います。

06
挿図作成
チェックされた現場図面や遺物実測図から、報告書を印刷するための版下を作成する作業を行っています。図面を適当な縮尺にコピーし、トレースを行います。



07
写真撮影
遺物の写真を撮影します。遺物の種類によって、上から撮ったり横から撮ったりします。

08
原稿執筆
印刷用の図面ができあがると、いよいよ原稿執筆です。発掘調査や整理作業を通じて明らかになったことを、簡潔にまとめていきます。


09
印刷刊行
完成した報告書は各地の研究機関や大学などに配布され、研究のための資料として活用されます。